mtylan’s diary 〜乳ガン編〜

私の頭の中をまとめるための記録。 37歳で告知、38歳でope。2022現在43歳。 乳がん 右全摘 ステージⅡa ルミナールA リンパlevel1郭清 ホルモン治療中

乳がんとネガと彼氏と私。


そういえば、ブログを始めようと決めたのは乳がんになってパニックの私の頭の中を客観的にまとめたいのと、知りたい情報がネット上でも少なかったからなんだよね。

治療のことお金のこと仕事のこと、そういうのは沢山みつけられたけれど、知りたいのにあまり無かった情報、それは全摘後の術部の様子や経過の画像、胸がなくなってからの彼氏とのアレコレ、ガン患者の恋愛事情。
旦那さんと彼氏では、やっぱりちょっと違うでしょ。
だから私は、術部の写真を公開するし、彼氏とのアレコレも残そうと思ったんだよね。
私が知りたかったこと、私が忘れないように。



先週、彼氏に会って来た。3週間ぶり。
遠距離しているので中間地点のあたりで。


その前に、まず最近の私の様子。
最近は、乳がんの術後の体調としては良好だけど、全てにおいて自信を無くしていて、
情緒不安定だったり余裕がなかったり。

ネガティヴなことばかり考えちゃうけどそんなの言葉にしたくないよね。
仕事はやたら忙しいし、自分の頭の中がまとまっていない状態ではうまく伝わらないだろうしと思って、あまり彼氏と連絡を取らないでいたんだよね。
一人で頭の中をまとめたい。


彼氏の心も私自身のことも、
なんだか全てが疑わしく思えてて。

本当にこんな私が必要とされているのか。
ガンになってしまって。
胸、片方無くなって。
まだまだ長い治療が続くし。
若くないし。
副作用つらいし。
再発の可能性もあるし。
お金もかかるし。

本当に私には彼氏が必要なんだろうか。
言葉少ないし。
連絡くれないし。
感情も生活も見せてくれないし。
不安にさせるし。

いろいろ考えてたら、
ますます自信が無くなってきて、
逃げるように別れることを考えたりしてた。


自信がないんだよねー。
人としても。
女としても。
彼女としても。


そもそも私は距離感を縮めたいのかこのままでいたいのか、自分が分からない。
ただ、離れたくないのだけは分かる。

こんな感じのネガを先生はホルモン剤の副作用かなと言うけれど、治療する前から私こんな感じだから副作用とは違うと思うんだ。
でも、副作用が私のネガに輪をかけているってことはあるかもしれない。

ネガ期が続いて、ある日気付いたのは、
全てはコミュニケーション不足ってこと。
ガッテンガッテン!!!
コミュニケーション。ね。
でも彼氏の気持ちを確かめる方法が分からなくて。どうコミュニケーションをとったらいいのか分からない。
ストレートに聞いても口ではなんとでも言えてしまうもんね。適当な優しい言葉が欲しいわけじゃないからなぁ。
やっぱり会って顔見て話さないと分からない。


ガンになった彼女をもつ彼氏の気持ちってどんななんだろうね。
軽やかではないよね。多少なりとも重いよね。
病気の彼女には、健康な彼女に別れを切り出すよりも、やっぱり罪悪感があるかな。
もしかして別れたいけど言い出せないのかしら??
うあーーーーー!!!!
もう爆発しちゃって目から出る水が止まらない。
思い切って、
「最近コミュニケーション不足だと思うので、今度会うときお話ししましょう。私の話聞いてください」と提案したのは会う日の4日前。


当日、落ち着ける場所に行ってからゆっくりお話ししようと思っていたのに、私が運転する車に乗り込んですぐ、
「何があったの?」
「どうしたの?」
「転移とか?」
「他の病気のこと?」
「好きな人できた?」
「ねぇ、好きな人できたんでしょ?」
助手席から質問責めだった。想定外よ。私運転中よ。顔見れないじゃないの。


まず、転移や他の病気のことではないと伝えて、
好きな人ができたわけでもないと伝えて、
ただ、いろいろなことに自信がなくなったんだと伝えた。このままでいいのか、別れないといけないのか、でも離れたくないし…と、まとまらないまま言葉にして。

「なんで一人で勝手に決めてるの」
「なんでそんなこと言うの?」
「大丈夫だよ問題ないよ」
「そんなこと言わないで」
と言ってた。
私の不安を解消するためいろんな話を聞いてくれて、いろんなことを受け止めてくれた。


その日、彼氏は久しぶりに私の胸を触った。
ブラつけてるし服の上からだけどね。
大きな進歩です。
私の胸に向き合ってくれ始めてる。
ありがとう。
右と左と触りながら、
「あれ?どっち本物?あ、右か。ん?左?」
「右のほうが硬いけど左のほうが小さい」
そうなんです。左、小さくなったの。
タモキシフェンでエストロゲンを減らしてるからなんじゃないかと思うんだよね。
違うかなぁ。違わないと思うなぁ。
とにかく向き合ってくれた。
嬉しかったです。


それとね、
私のiPhoneのカメラロールを見ようとしたから
「ちょっと待って!見ないほうがいい!」
と慌ててiPhoneを隠した。
私のカメラロールには、はてな用に撮った術部の写真があるからね。
彼氏には刺激が強すぎる。

隠せば隠すほど見たくなるのは人間の心理でしょうか。
「術部の写真があるから…。記録用に撮ってるんだけどカメラロールに入ってるから…」
と説明した。
でも、彼氏は何か疑っているのか興味本位なのか、私のiPhoneのカメラロールのセルフィーファイルを開いて次々見始めた。

おうおうおうおう…大丈夫かしら。。
どうした、急に。不安不安!!!

私は自撮りとかしないから、セルフィーファイルには術部の写真しかほぼ入っていない。
一番新しい術後5ヶ月の写真から遡りながら
「うあ!あーー!!ゾワゾワするー!!」と言ってた。
やめればいいのに。へんなの。
術後1ヶ月の頃まで遡ったところでギブアップ。
iPhone返却。
「うおー!ゾワゾワするー!」
とベッドでのたうち回ってた。
あ〜ぁ。だから言ったのに。
これも向き合ってくれてるってことなのかな。
なんか複雑だけど、ありがとう。


他にもいろんな話をした。
先の話も少ししたけど、私重くならずに上手にできたかなぁ。負担にならないといいなぁ。


私達はお互いもういい歳だけど、
私は乳がんだけど、
こんな感じで付き合っています。
先のことは分からないけれど、今大切にしたい時間を大切にしないのは、違うかなぁと思ったよ。