mtylan’s diary 〜乳ガン編〜

私の頭の中をまとめるための記録。 37歳で告知、38歳でope。2022現在43歳。 乳がん 右全摘 ステージⅡa ルミナールA リンパlevel1郭清 ホルモン治療中

旅行に行ってきた。

東京と石川へ、旅してきた。
体力や体調に少し不安があったけど。


1日目前半。乳がん先輩と会食

私が漠然と思っていたことや、いまいちギモンだった知識、乳房再建への道のり、いろいろな再建術の方法、ホルモン剤の変更の可否、いろんな人がいること、ひとりじゃないこと… 。

いろいろ、本当にいろいろ教えてくれた。
再建を悩んでいる人が参加できる会もあるそうだ。

再建をするかどうか。
する場合、どの方法で行うか。
時間をかけてしっかり考えたい。


たくさんの経験を教えてくれて、実際に胸を触らせてくれたり、図々しく質問する私に笑顔でなんでも答えてくれて。
私にとって、とても貴重な有難い経験でした。
深く感謝しています。

なんでこんなに優しいんだろうと考えたけれど、きっとその分今までたくさんたくさん悩んだり考えたりしたんだろうなと思って。
痛みを知ってる人は強くて優しい。

私も乳がん後輩ができた時は、先輩のように私の経験や知識を教えてあげられたらいいなと思いました。


1日目後半。彼氏と会う。

再建についていろいろ教えてもらったよと話したら、
どんな人だった?どこで話したの?何か勧誘されなかった?何か契約書書かなかった?何か買わされなかった?と…。
ねぇ。いくら田舎者の私でもそれはない。

そのあと、笑顔で良かったねと言ってくれた。
嬉しそうだねって。

彼氏に「再建したほうがいい?」と聞いてみた。
「しなくていいんじゃない?」って即答だった。
なんでだろう。分からない。


ここに書くのはどうかなとも考えたけど、書くね。
彼氏は私の右胸を見ない。左胸も見ない。
胸を触らない。
やっぱり今回も。
服は脱がされてもブラとタンクトップは脱がしてくれなかった。
乳がんで胸がなくなった彼女を持つ彼氏はどういう気持ちなんだろう。
やっぱり嫌なのかな。
申し訳ない。
申し訳ないと思いながら会うのは嫌だな。
でも、どうしていいのか分からない。
まず私がどうしたいのか自分の気持ちをみつけたい。

ちなみに野球観戦デートしました。
私が応援するとなかなか勝ちません。
悔しい。



2日目。待ちに待ったライブ。

私の一番好きなバンドのライブへ。
彼氏も一緒。
この日のために全てを調整してきたといっても過言ではない!
発表された当時は抗がん剤をすることになっていたから行けないだろなぁと思っていたけれど。
行けた。
みんなにも会えた。
良いライブでした。
ただ、乳がんが発覚した時、仲良しの友達に話してたんだよね。そしたら友達が数人の仲間に話してしまっていて。
会場ではあちこちで「ご心配おかけしました!元気です!」と言って回ることになったね。
この日はただただ楽しみたかったんだけどね。
ほんと、打ち明ける相手は選んだほうがいいなぁと思った。

右腕は上がるし、モッシュも平気だった。
ただ、拍手はだんだん右腕というか胸筋が疲れるのが分かった。
拍手って結構ダメージあるね。



3日目。いとこと鎌倉へ。

電車が苦手な私といとこ。
車で鎌倉へ。
ワーキャーしながら歌を歌いながら。
乳がんになった時、心配かけて泣かせてしまって。その日は私にくっついて一緒に寝た。
かわいいかわいい大切な人。妹と同じ。
この子のためなら弱音吐いていられないと思える。

リンパ取ってるから、日焼けと虫刺され禁止な私の右腕。
上着持って行ったけど、暑くて暑い。ただひたすらに暑い。
上着を脱いで鶴岡八幡宮をのんびり歩いてたら、蚊と遭遇!
上着を着るか、逃げ出すか…。
逃げた!!!
大変だな、この夏ってやつは。



4日目。社員旅行へ。

会社の社員旅行に、大宮から合流して石川へ。
石川に住む友達に会えた。
なんでも話せる友達。はてなも読んでくれてる友達。話し下手な私の頭の中、ここにはさらけ出してるからね。
私のこと全部知ってくれているんだ。
それでも友達でいてくれてる。感謝。
夜は一緒においしいゴハンを食べてお話しして。手を繋いで歩いた。
あぁ、離れがたい。
気づいたら右腕、蚊に刺されてた。
ヒャー!ってなったけど、要観察。



5日目。帰宅。

蚊に刺されたところ、腫れもせず痒みもなく、フェードアウトしている。
良かった。

帰路につく。
さすがに疲れてはいたけれど、全てのスケジュールをこなせたことに安心。
体調崩すこともなく、大きなミスもなく、元気に帰宅。


旅、終了。
上手に自分と付き合えている気がする。
そして、自分と向き合い始めた気がする。